あくまでも、これは昨夜見た夢のお話です。
あたりを見ると、ここは診察室。
淡々とした口調で医師が、私に病状を語っています。
「・・・・と、言うわけで早速手術をしましょう。・・」
何をおっしゃいますかぁー。これから手術?無理に決まってるよ。
そうはいっても、いつの間にか手術台の上に私は寝ています。
水色の薄い服を着て、横向き?大また開き?ヨクワカラナイが、大腸の手術なのです。
術後、家族にお話をする医師の話が聞こえてきます。成功したようです。
白く長い何かと黒っぽい泥みたいなものを見せています。
良性の腫瘍なのかな?
こっちは、それどころじゃない。とにかく、下腹が激しく痛いんです。
夢なのに?リアルな痛み。
医師は、見覚えのあるお顔。
確か、一家でかかりつけている内科の先生でした。70に近い白髪頭の先生です。
話が終わった先生は、私に1週間の入院を宣告しました。
話が違うじゃないかー。確か、即退院出来ると言ったはず。
私には、みーちゃんがいるんだぞ。
月曜には、ピアノのお稽古だって連れて行かなきゃいけないし。
毎朝、髪の毛をとかし結んであげるんだ!
それに、ご飯の支度や洗濯、宿題だって見てあげたいのっ。・・・それから
(~ヘ~;)泣いている。
言いながら、涙が頬を伝っているのが分かった。
みーちゃんのそばに居たい。
それだけなのに
笑顔でみーちゃんが寄ってきた。
あれれ?
ちびっこみーちゃんだ。
10歳じゃない。
2歳か3歳の頃のみーちゃんが、病室のベッドのそばへ寄ってきて私の手をぎゅっと握ってる。
離さないよ。離すもんか。
二人ともぎゅっと握り締めている。心が、気持ちが、いっこになっている。
車に、気をつけて。
いつまでも、ばいばいと ちっちゃい手を振りながら言っているみーちゃん。
そのみーちゃんを、廊下の角を曲がるまで、じっと見ていた。瞬きもせずに。
みーちゃんは、後ろ歩きで行っちゃった。
視界から消えた時。声を上げて泣いた。
あら?
スリッパで、アスファルトの上を歩いている。
携帯を持って、素足にスリッパの私。
番号を押した。
しばらくして、みーちゃんが出た。
みーちゃんの携帯にかけたんだ。
だって、声は今のみーちゃん。10歳の声だ。
携帯の画面には、みーちゃんの携帯って書いてあるもん。
嬉しい声が耳に飛び込んできた。うるさいくらいの元気な声だ。
でも、それは一瞬。
電話を切ると、携帯を折りたたんで・・・・その場に、しゃがみながら・・・ポッケにしまおうとした
その時、足元にあった排水溝に落としてしまった。
すっぽり携帯が入るくらいの大きさの排水溝に。
よく見ると、手が届きそうなところにかろうじて携帯が引っかかっている。
やった!
慎重に、ストラップを探る。
あった!
指に触った。
よし!つかんだ。
あっ。
ぬるぬるした排水溝に落としたので、ぬるぬるがストラップについている。
あー。
落ちちゃう。
誰か、一緒に拾って。
助けて。
携帯くらい、どおってことないよ。と、思うかもしれないが
切ったばかりの電話の相手の
みーちゃんが落ちちゃうようなきがした。
ほら、見て。
あの人、癌だって。
と、いう誰かがひそひそ話す小さな声が聞こえた。
ここで目が覚めた!
コレは、夢のお話。
ゼッタイに、夢物語なんです。